C対応機種の秘密


』とは空気の振動であるということは皆さんご存知だと思います。
音楽であろうと騒音であろうと、それが『』である以上はすべて空気の振動に過ぎません。
しかし着メロ製作という作業は空気の振動、つまり『』を作るものではありません。

着メロにおいて携帯電話本体がをならすまでには大まかに3つの流れがあります。

@メロディデータを携帯が読み込む

A音源チップが鳴らすを作成する

Bスピーカーがを出力する

それではこの工程をたどって対応機種の説明をしていきたいと思います。

私たち着メロ製作者は一体何を製作するのかというと、それは@のメロディデータの部分になります。
このメロディデータの中身は楽譜のようなもので、その構成は『音階・音長・音量・音力・音色・その他特殊な命令』等といった要素を数値で表したものです。
実はこの楽譜データを読み込む工程には機種ごとに相違点があります。
ドコモの着メロのデータはデータ形式的には統一されていますが、機種毎に『読み込める命令』や『命令を読み込んで出力される結果』が若干異なる場合があるのです。

次にAでを作り出す音源チップですが、ここが一番のミソになります。
音源チップとは着メロを再生するための『楽器』の役割を担っています。
この音源チップで実際に鳴らすを精製するわけですが、現在ドコモの携帯電話に使われている音源チップは全機種で統一されたものではなく機種によって搭載されているものが異なります。
例)
■D505i(S)
コルグPCM48ch音源

■SH505i(S)
ロームPCM64ch音源

■N505i(S)
ヤマハFM64ch音源(MA-5)

着メロにおいて音源チップが違うということは楽曲において『楽器が違う』というのと同じ位の意味があります。
例えば2つの異なる音源に同じデータを読み込ませても『Aの音源では持続性があり音量も大きい音』なのに対し、『Bの音源では減衰し音量も小さい』というような現象が発生します。
その為、異なる音源でも同じように聴けるようにするには、音源によって異なる最適な数値を指定したメロディデータを、用意してあげなくてはならないのです。
また音源によって再生することの出来る同時発音数(和音数)は異なりますが、これは着メロの音質とは一切関係ありません
和音について

そして最後にBの工程ですが。これも皆さんが考えている以上に重要な事だったりします。
音源チップが精製したを出力するスピーカー。
当然といえば当然なのですがこれにも機種ごとに『性能の差』が存在します。
スピーカーの性能によって耐えられる音圧や、許容できる音帯域などに差がうまれるわけです。
その為、性能の良いスピーカーを搭載している機種ならば幅広い音色、音域をバランスよく出力でき、激しい音圧にも耐えられるので思い切った音量で迫力のある演奏も可能になります。
しかし逆に性能の悪いスピーカーを搭載している場合、幅広い音色や音域、激しい音量のメロディでは音が交じり合ってしまいよく聞き取れなかったり『音割れ』が発生などの要因になります。
よってメロディデータもそのスピーカー性能に見合ったデータを作成する必要があります

以上の様々な要因が複雑に絡み合って対応機種に関わってくるわけです。
これらの要素が一つでも異なれば、すべての歯車が狂い最終的に出力(耳に入ってくる)されるは、製作者の意図するものとは異なってしまいます。

『ボス猿vsKODA』の着メロでもD504/251対応(32和音)のものとD505対応(505専用)のメロディデータではそれぞれ別々に製作しています。
なぜなら『D504/251』と『D505』とでは
@読み込めるメロディデータの情報
A搭載されている音源チップ
B搭載しているスピーカー性能
が異なるためなのです。



さて、この文章を読んで着メロを最適な音質で楽しむためには、いかに『対応機種』というものが重要であるかご理解していただけたでしょうか?
皆さんの中にも『音質が良いと噂のサイトで着メロダウンロードしたけどヘタレ音質だった』等といった経験をお持ちの方は少なくないと思います。
そんな経験がある方は、もう一度そのサイトがどの機種対応に製作しているか確認してみてはいかがでしょうか?

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